美食の町として有名なイタリアのエミリア・ロマーニャ。そこの料理を堪能できるお店が、神楽坂の路地裏にあるイル ボッリート

一言でイタリアンといっても、北と南、海側と内陸で、料理の内容は全く違います。エミリア・ロマーニャ州は内陸なので肉料理がメイン。都市としてはボローニャ、パルマ、ラヴェンナなど。ボローニャといえば、ボロネーゼ、パルマといえば生ハムと、イタリアに行ったことがない方でも馴染みがあるのではないでしょうか。

メニューは生ハムや、肉料理、パスタ・リゾット等があり、ワインも現地のものが揃っています。白も赤も微発砲のものが多く、お肉料理によく合うのだとか。そんな話をスタッフが丁寧に教えてくれるのも好感が持てます。なんでも1年に1度、全員で現地に研修に行かれるそうで、その時の写真なども見せて頂きました。

写真は肉料理3種の盛り合わせ。手前から60℃で煮込んだ豚フィレ、和牛の煮込み、肉厚牛タン。どれも美味しい!エミリア・ロマーニャそのままだと、素朴過ぎて日本人的に物足りなさがあるということで、牛タンは煮込んだ後に表面を焼くなどの工夫がされています。

料理が珍しく、そして美味しいのはもちろんですが、コンセプトがしっかりしたお店だと、とにかく会話が弾みます。行ったことがあれば、料理+αの話ができますし、「行ったことがない」「地名を聞いたこともない」方でも、お店の人に質問することで、食べるだけでなく知識が上積みされていく。

食を楽しむとは、単に美味しいものを食べるだけではなく、その土地の特徴や歴史に触れること。
そう感じさせてくれる素敵なお店・イル ボッリート。

カウンターとテーブル席で、20名も入れば満席になっていまうこじんまりとしたお店ですので、予約をすることをお勧めします。

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