結婚相手への条件として「尊敬できる」という項目を挙げる女性は多いですが、「尊敬できる人」ってどんな人?
先日「婚活は、理想の相手を具体的に掘り下げることが大事」と書いたところ、女友達から「条件を絞ることにした。尊敬できる人!」と連絡がありました。だから「尊敬できる人」と言われても、紹介ができないんだってば・・・云々と、友達とのやり取りが続いたわけです。
たとえば、職場に新入社員が入社したとします。一流大学を卒業後、誰でも知ってる有名企業で長い間働いていたとか。外見も悪くないし、入社の挨拶も気が利いていて好印象。しかし彼を、初日から尊敬できないのと同じで、相手に尊敬の念を抱くには多少なりとも、一緒に過ごす時間が必要です。「尊敬できる人」というのは、紹介してもらう時の条件ではなく、自分が結婚を決断する時の判断基準になのです。
それでも出会う前に、最低限「尊敬できそうな人」という条件が譲れない場合は、 前波と田口が責任をもって「尊敬できそう」な方を、ご紹介します。尊敬するポイントは、人それぞれなので、まずは会員様が求めている尊敬」を分類するところから、コンサルティングを進めます。
求めているのは「社会的尊敬」か「日常の尊敬」か。
前者は誰もが「すごい!」と思う実績によるもの。弁護士や公認会計士のように「難関試験に合格している!」、「社員100人以上の会社を経営している」、「自身の名前で新聞に記事を連載している」など。そこまでいかなくても「毎年フルマラソンに出場している」「ソムリエの資格を持っている」「自分でPCを組み立てられる」等、要する女性が自分では不可能であろうことを、男性が可能にしている場合に生まれる「尊敬の念」です。
難しいのは後者の「日常の尊敬」。
電車でお年寄りに席を譲る」「人の悪口を言わない」「嫌な仕事でも、進んで引き受ける」等。「何でもいい、些細なことでもいいから、尊敬できる人」とおっしゃる方は、こちらの「尊敬」を指していることが殆ど。しかし、この「日常的な尊敬」は、お付き合いが進んでから気づくことが多いのと、ある程度、好意をもっているお相手に対して抱かれることが多いので、最初の出会いで「尊敬できる」と判断するには、ご本人の人間力が問われます。
人間力とは、自分の心の状態に関係なく、広い視野で、他人の長所を見つけ出す力。
婚活中は特に、相手の長所に気づく能力が低下しがち。ファッションセンスがない時点で「ないわ~」、煙草の煙モクモクしてるお店をセレクトされた時点で「ないわ~」、小銭を割り勘にされた時点で「ないわ~」。たった1人の運命の人以外は、すべてが「ないわ~」になるため、心が疲れてしまい、相手の長所を見逃してしまう。
人間力UPの訓練のために、自分は 他人に尊敬される存在かを考えてみましょう。
尊敬できる相手を求めるのであれば、自分も相手から尊敬される存在である必要があります。朝起きて、身支度して、通勤電車に揺られ、会社に行く。仕事の進め方、同僚との会話、後輩への気配り。帰宅後の過ごし方。自身の一日の中で、どこを尊敬してもらえるのか?それが見えてくると、相手の長所にも気づきやすくなりますよ。