『私は可愛い女の子になれない』
と田口が初めて気づいたのは、幼稚園時代でした。同じクラスに、いつも女の子をいじめる男の子がいて(今思うと、単に女の子と仲良くしたいだけの男の子)、女の子同士で彼をぎゃふんと言わせる為に、ウソ泣きをして困らせてやろうと悪巧みを企てたのですが、私は可愛く泣くことができなかったのです。
他の女の子達と、自分は何か違う。
私は可愛く泣くことができない。
私は可愛い女の子にはなれない。
ということに気づいたものの、その理由を自分で理解できるようになったのは小学校になってからでした。
私が可愛い子になれなかった(可愛く泣けなかった)理由は、声。私は低くてハスキーなので、可愛く泣いたり、『キャー』という声が出せないのですよね。とどめを刺されたのは、小学2年の時で、親戚のおばさんに『いづみちゃんは、ハスキーね』と言われたので、母に『ハスキーってどういう意味?』と聞いたところ、『ガラガラ声よ』と言われ(母は私がハスキーと言われたことは知らず)、10代のうちは声コンプレックスに悩まされることに。
私の声コンプレックスは20歳になるまで続くのですが、なんと大学時代に私の声が好き(本気で好みだった)という男性が現れ、信じられない思いだった当時の私は、彼と付き合う決意をしたのでした。
婚活も似ていて、コンプレックスを含めて、自分を丸ごと受け入れてくれる異性を探す旅とも言えます。婚活の悩みに多い『素の自分を出せない』についても、素の自分を出したい!受け入れてもらいたいという想いがあるからこそ、悩む方が多いのだと思います。
親以外で、自分を丸ごと受け入れてくれる人を探すのですから、そう簡単ではありませんが、世界中のどこかに必ずいると信じて、探し続けた人は、運命の人に出会えるものです。
何年も婚活をしているのに出会えない人の共通点は、自分の欠点は受け入れてもらいたいけれど、相手の欠点を許容できないこと。
丸ごと受け入れてもらいたいのなら、お相手のことも丸ごと受け入れる。
それができる人が、幸せなご縁を掴むと言えましょう。
*ハイクラス・海外駐在員のための結婚相談所*