先日、ご成婚者会員様のお話を聞いていて、すごく参考になったお話があります。

男性から交際希望をたくさんいただける女性だったのですが、そのコツは何かと伺ったところ、

「お見合いで喋らないタイプの人がいても、自分から無理して『何か会話を繋げなきゃ!』と焦って頑張ったりするのを止めて、『こういうタイプの人なんだな』とそのままその時間とお相手を受け止め、相手がポツポツと話し出したらそこから相手に合わせて会話をするようにしたら、うまくお見合いがいくようになりました」

ということでした。

交際相手がデートのお店の予約をしていなくても、それも「この人は、きっときっちり予定を組むのが嫌なタイプなんだな」と、全く気にならず、二人で街を歩きながらその場でお店選びをする時間も楽しいな、と思っていたそうです。

これは別のご成婚女性会員様も同じことを言っていて、話が得意でないタイプの男性の場合でも、自分から頑張らず、無言の時間もゆったり過ごして、お相手が話し出したら『無言の時間も私は気になりませんでしたよ』という感じで、相手のペースに合わせてお話をしていた」といっていました。

お見合いや交際でよくある女性の不満の一つに、

「私ばっかり頑張ってる!」

というものがあります。

「私が先に行ってお見合いの席を確保していた(男側が普通席取っておくものでしょ。なんて気が利かないの!)」
「私がお店の予約をした(男側がもっとデートの段取りをスムーズにしてよ!)」
「私ばっかり会話のボールを投げている(男側が女性にもっと気を遣って、自分から喋ってよ!)」

・・・等々、女性がサービス精神で先回りして頑張ってしまって、結果、そのことが相手への不満や怒りに繋がるパターンです。相手が女性であれば、それほど腹も立たないのですが、特にお相手が男性だと、「男なんだからもっとリードしてよ!」という気持ちが根底にあるため、余計にそういうお気持ちになりますよね。そのお気持ちもよーくわかるのですが、前述のお二人はそこの意識を「不満になるぐらいなら、自分が無理に頑張るのをやめて、お相手をそのまま受け入れてみよう」という方向に変えたのだと思います。

女性だって「女性なのに料理ができないなんて」とか「女性なのに気が利かない」とか、「女性なのに○○」と言われたら(言われなくてもそういう雰囲気を出されたら)、その人といるのがすごく窮屈だと思うのですが、男性でも一緒。

男性だって、そういうことが苦手な人もいて、それも「そういうタイプなんだな」とそのままふわっと受け入れてくれて、型にはめずにその人自身の他に良いところに目を向けてくれる女性といる方が、ずっと居心地が良いですよね。

人間はどうしても見返りを求めてしまうものなので、自分が相手に頑張って、それが相手への不満になるのなら、いっそ頑張りを手放してしまって、相手をそのまま受け入れてみる。その場に委ねてみる。
それが「この人といると、なんだか居心地が良いな」とお相手から思ってもらえるコツなのかもしれません。

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