私がお店をやっていたとき、当然日々お客様に「商品を買っていただく」という感覚で仕事をしていた訳ですが、ある時、知人が店で商品を購入してくれた際に、あまりに大げさに「ありがとう!ありがとう!」とこちらに感謝してくれるので、いやいや逆でしょ、と思ったのですが、彼女曰く「だって、まやちゃんがわざわざ海外で素敵なものを見つけてきてくれなければ、私はこの物に出会えなかったんだよ?誰かが作ってくれたり、誰かがそれを見つけたり、届ける人がいないとと私はこれを手にすることができない訳じゃん。それってすごい感謝すべきことだよね。」と、むしろ「物を売るってそういうことでしょう?」と自分のしている仕事の本質を理解しているのか?と問われた気持ちになったのですが、
日頃、着物職人や酒造りの杜氏さんたち等、モノ作りをしている職人さんたちにいつも視点を置いてドキュメンタリー映画の監督をしている彼女ならではの視点だな、と思ったことを覚えています。
よく婚活で「自分の何を変えれば良いのか」というご質問をいただき、一番変化させやすい外見やプロフィールの変更等をご提案させていただきますが、本当に一番劇的に婚活が変化させるものがあるとするならば、
「物事の捉え方を変える」
ことなのだろうと思います。
物を買うときに「買ってあげている」と思うのと、彼女のように「買わせてもらっている」と考えるのでは、捉え方が180度違い、
婚活でも例えばお相手が待ち合わせ時間に遅れてきて、
「なんでもっと早く遅刻する連絡してこないの?どうせ段取りのできない、仕事のできない人なんだろうな。」と思う人と、
「連絡できないぐらい忙しかったのに、私のためにこんなに慌ててきてくれて、時間も作ってくれて本当に嬉しい。」と思う人だと、もう婚活の内容が全然違うものとなっており、そのスタンスはお相手にも伝わり、「この人といると、居心地が良いな」となっていく訳です。
ついネガティブに物事を見てしまったり、意地悪に人を評価してしまう人は、意識的に「物事を肯定的に捉える」ということをされてみると良いと思います。そのおおらかな雰囲気は必ずお相手に伝わりますし、この人と一緒にこれから世界を眺めてみたいな、とお相手に思わせる存在になるはず。
結婚って、周りを見ればわかることですが、別にすごい美女や経歴を持っている人でなければできないような特別なことではないんですよね。ただ、その相手の良さを見つけることのできる自分の視点を持っていた、とかそんな違いなのだと思います。
私も前述の監督のように、ちょっと違う視座を提供することのできればカウンセラーであれば良いなと思っています。
*ハイクラス・海外駐在員のための結婚相談所*